奥多摩の初心者向けトレッキングコースにひとりで行って遭難しかけた

4.5
ソロ活の活動報告

東京駅から乗り換え一回。

あまりにもアクセスしやすい大自然。

東京都奥多摩地区に、

気軽な気持ちで出かけたものの、けっこう怖い目に遭った。

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都市住まいの宿命

「都市」と言っても私が住んでいるのは東京都でも住宅街。
十分、地方都市的な風情のあるのどかな景観のもとで暮らしている。
ぶっちゃけ田舎なのだ。

それでも時々猛烈に自然に触れたくなる時がある。

ていうか最近の立川とか小金井とか吉祥寺近辺って人混みがすごすぎるのだ。
通勤時など東南アジアかってくらい自転車が集団で行き交っている。
(日本もアジアですが…)
平日の午前中でも人混みをかきわけて暮らさざるを得ないとなると、
やはり辟易としてくるのはみんな同じなのではないだろうか。

いや、多摩地区、
便利だし治安も悪くないし家賃も安いので気に入ってはいるんだけども……

そんなこんなで人ごみに耐え切れなくなり、
自然が豊かなところへ行きたい!となったものの、
まず、金がない。
言い出したら、時間も、体力もない。
だから、旅行を計画するとなると大がかりだなぁ、、、
う~んと思っていた時、
急に高校時代に学校行事で奥多摩を訪れたことを思い出した。

たしか電車でちょっと(ちょっと?)行った先に本格的な「山」があった気がする。
あそこなら気軽に行けるかも、と思ったのだった。

こんなごみごみした所にいたら気が狂うだろ!

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私は体力が無い

このブログの著者プロフィールにも書いているくらい、
私は体力がない。
だからこそ、高尾山ではなく奥多摩にしたのだった。

高校時代に学校行事で奥多摩を訪れた時は、
山とはいえ舗装された車道の端を歩いた気がしたから。
電車もすぐ近くを並走していたし。

また念のため「奥多摩 ウォーキング 初心者」でも検索し、
より楽そうなルートを絞り込んだ。
その中から、美しい景観と、自然にひたる満足感、短すぎもせず、長過ぎもしなそうな距離の、
鳩ノ巣駅から白丸駅の一駅を歩くコースに決めた。

これはゴリゴリの登山ブログみたいのをやってる人はほとんど言及してないようなルートだったし、
観光ブログみたいなところが写真付きで、
楽しかったー!みたいに軽く触れているのみだったので、
これなら気軽に行って来られるだろうと踏んだのだった。

なんの心配もせず、
ピーコートにジーパン、ムートンブーツに、観劇に行く時にも使う適当なショルダーバッグをひっかけて出かけた。

新宿御苑を散策するくらいの感覚だったわけ

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トレッキングコース概要

「ウォーキング」と「トレッキング」には厳密な分類はないらしい。

公園など街歩きがウォーキング、
本格的な登山ほどではないものの、人里離れたところで行うウォーキングをトレッキングと言うことにしよう。

今回は検索ワードとしてはトレッキングとも言えるが、
どちらかというとほぼウォーキングのつもりで、
青梅街道を線路沿いに歩くつもりでいた。

しかし実際に鳩ノ巣駅で降りてみると
国道はすぐ鳩の巣トンネルにさしかかっており、
歩行者が侵入してもいい道路なのか?が分からなかった。

というのも、
この奥多摩散策を思いついたのが2月、
行ったのも2月だった。
そのため平日の午前中となると登山に向かう人もおらず、
青梅線も青梅を過ぎたあたりから人影を見かけなくなり、
鳩の巣の駅も無人駅だし、降車する人もおらず、
「そっちに行ったら危ないですよ」と声をかけてくるような人もいないし、
道を尋ねられる人も、人影すらまわりにいなかった。
そのため、「鳩ノ巣渓谷はこちら」の看板くらいしか頼るものがなく、
そのまま山道に足を踏み入れることになったのだった。

この山道が、
奥多摩観光協会が
大多摩ウォーキングトレイルとして紹介する、
比較的初心者向けのトレッキングコースとなっている。

初心者向けって……遭難しかけた著者の体験談が続く

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歩き始め最初は楽しかった

マジで人っ子一人いないので不安になりながらも、
先述の通り人混みから逃れたたくてここへ来たんだし……
2月とはいえ、景観も非常に美しく、
スマホのカメラ片手にとりあえず先に進んでみることにした。

歩いて5分くらいだろうか。
5分とはいえ山道の急勾配なのでもっと歩いたかのような疲労感があった。

本当に誰もいないが、
足跡を見る限り、最近誰かがこの橋を渡ったようだ。

ところで私には水槽の趣味があるのだが、
アクアリウムの趣味を持つ者にとって
こういう自然な風合いの手頃な石や岩はとんでもないお宝に見えるのだ。
地元のペットショップでこういう石が売っているし、
なんならそれを買って使っている。
その「いい感じの石」がこうしておびただしく転がってる山、
というのはがぜんテンションが上がるのだ。
当然、この山もどなたかが所有されている山であり、
大量に採石して売りさばく、というのは窃盗になるだろうが、
個人で使用する目的で一つ二つ拾ってもバチは当たるまい。
持って帰るにしても重いし。
ということで、水槽に使えそうな石を見繕うのにしばし時を忘れてのめりこんだ。

握りこぶしほどのよさそうな石を二つ拾って、先に進むことにした。

水槽の趣味の話ばかりして申し訳ないが、
石など天然素材の採集だけでなく、
水槽レイアウトのインスピレーション元としても、
こういう岩場の風景は価値がある。

すっかりテンションが上ってしまい、
夢中でスマホで写真を撮っていた。

自然が好きなら100%オススメ。だが……

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疲労、そして空腹……

はたと気づくと、
そんなに時間は経っていないし、
たぶん距離もそんなに歩いてはいないはずだが、
しかし足腰にそれなりに疲労感があるのを感じた。

というか橋を渡ってからずっと普通に山道だったし、
30〜50㎝くらいの高さのある石段を
ムートンブーツで登ったり下りたりしてきたのだった。
こんな険しい道とは知らずに来たので……

電車を降りてからもう30分近く歩いているが
まだ誰ともすれ違っていないし、
ちょっと怖いな、と思った。

しかし戻るにしても、
さっきのあの石段をまた登り下りするのもおっくうだし…
もともと一駅歩くつもりだったんだし、
歩いた分だけ進んでいるはずなのだから、
頑張って先に進もう、と思い直し、
さらに先へ歩くことにした。

しかし先へ進むにつれ、
今度はお腹が減ってきたことに気がづいた。

というのも行く途中でコンビニでおにぎりを買って持って行こうと思ってはいたのだが、
青梅線は本数が少なく、
乗り換えなどの関係上時間がギリギリになってしまい、結局買えずにここまで来てしまっていたのだった。
もちろん鳩の巣の駅にコンビニやニューデイズなどはなかった。

カバンの中をあさると、
出先でゆったりしよう、と思って、
重たい水筒に入れたハーブティーが見つかった。

ハーブティーって……

甘い香りこそするものの、
全く腹の足しにならないお湯を胃に流し込んだところで、
「クマ出没注意」の看板が目に入ってきて、
いよいよ不安になってきた。

しかしスマホを見ると、
なんと電波がマックスで届いている。
なんならYoutubeも見れるし、
スマホのゲームも普通にできた。
さすが東京都……

さすがに遭難先でYoutube見れるという話はきかないので、
最悪助けは来るんだなと気を取り直して先へ進むことにした。

不思議なもので、
あまりに人の気配がないと、
逆にどこかからの視線を感じる。
不安感がそうさせるのかもしれない。

滑り止めもついてない、
街で履くためのムートンブーツに、
何にも考えないでひっかけたショルダーバッグに重たい水筒とさっき拾った石を入れたまま、
山道を、登り、下り、工事現場の足場を渡しただけの橋とも呼べない足場を渡り、
響くのはざぁざぁという川の音と、鳥の鳴き声ばかりで、
ようやくたどり着いた先には「この先進入禁止」のバリケードが立っていた。

どうやらこのトレッキングコース、
冬季は通行止めになっているらしかった。
後で夏に来たときは通れたからだ。
後から分かったことだが、
距離にして鳩の巣駅から白丸駅の半分くらいの地点だと思う。

不思議なもので、
「これ以上先はもうない」とわかると、
あっけなく「じゃ、帰ろ」と思った。

これまでに感じた恐怖に背中を押されるみたいに、
一目散に来た道を戻った。
行きはあんなに大変だった道も、
謎のアドレナリンが出てサクサク歩けた。

現地の滞在時間は合計40〜50分くらいだっただろうか。
体感では1〜2日いたような感覚があって
不思議な心地がしたが、
なんとか、ようやく鳩ノ巣の駅まで戻ってこられたのだった。

ちなみにここに至るまで、
本当に誰にも会わなかった。

帰り際に撮った、周囲はめっちゃ晴れてるのになぜかけぶって写った不気味な写真(宿り木が撮りたかった)

人気(ひとけ)がなさすぎて発狂寸前だった

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この時は冬に来たけど、夏にも来てみた

その後青梅で乗り換える頃にはすっかり周囲の人も戻ってきていて、
心底ホッとした。

都会の喧騒にウンザリ!とか生意気ほざいていた考えを改め、
人間社会で社会生活を営めていることへの感謝がわいた。
人は一人では生きていけないのだ……
それは東京駅から乗り換え一本の、
東京都内の、駅から30分の、山の中であったとしても……

後日、今度は7月に、
友達と同じトレッキングコースを歩いてみた。

この時は数名の観光客・登山客ともすれ違ったし、
カヌーなどのアクティビティも開催されていて人の気配があった。

それでもうまくいえないが、
奥多摩は生い茂った葉っぱの一枚一枚に、
こちらを飲み込むパワーと生命力があり、
それらおびただしい命の気配と、
そうした命の全てに無尽蔵にエネルギーを注ぎ続ける太陽光とにさらされると、
やはり自分の存在の矮小さを感じずにはいられない。
カンタンに言えば日本の自然は美しいということなのだが……
自然に圧倒されるあの感覚は行ってみないと分からないと思うので、
ぜひ、行ってみてほしい。

ちなみに夏季はさっき書いたカヌーのアクティビティや、カフェの開設もあるみたいです。

夏は夏で過酷

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甘く見てはいけなかった

何度も書くが、
ここは日本の首都・東京都なのだが、
割とストレートに自然を感じられるスポットであることは間違いない。

そのため、都会の喧騒に疲れた人が、
お金も、時間もないという場合に、
往復の交通費2500円で日帰りできるリフレッシュスポットとして、
間違いなくオススメできる。

一方で、こうしたアクセスの良さに油断して、
新宿御苑に行くくらいの気軽な装いで行くと、
私のように一瞬
「遭難」
が脳裏をかすめるような事態になりかねないので、
甘く見ず、しっかりと準備をして行ってほしい。

具体的には以下のような準備だ。

  • できれば2名以上で行く
  • 1人で行くときはできれば事前に誰かに奥多摩に行くことを伝えておく
  • 知り合いがいない場合は携帯とバッテリーを忘れずに持っていく
  • 飲み物、食べ物を持っていく
  • 歩きやすい靴で(コンバースだときついかも)
  • オンシーズンに行く(4〜10月くらいかな)

めっちゃオススメ!
でもナメたらダメ!

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いきなり次の休みに奥多摩に行こう!

最後に、奥多摩トレッキング(ウォーキング)に挑戦するためにおすすめのアイテムを紹介したいと思う。




ともかく靴はちゃんとしておいてほしい。
私のようにならないためにも……
できれば届いたら当日まで毎日履いて慣らしてほしい。
また外出先でヤバイとなった時もソーラー充電のバッテリーがあると精神的に楽だ。
太陽光さえあれば、スマホを無限に充電できるので。
このためだけに買うのは抵抗があるかもしれないが、
どちらも災害時の避難用具として備蓄できる。
みんな持ってるアネロのリュックは山以外のお出かけにも使える。
いい機会として買っておくことをおススメする。


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一人で生きるハムスター

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